A1.
薄く、食用油が塗ってありますので、最初に1度だけ洗剤で水洗いしてください。台所用スポンジでOKです。
水分を拭き取って、うっすら鉄板の色が変わるまで火にかけてください。黒味が少し薄くなる感じです。
一旦火を切って少し鉄板を冷まします。
もう一度火をつけ、野菜炒めより少し多めの油をひいて野菜くずを炒めて下さい。
野菜に水気があると飛び跳ねて危ないので、気を付けてください。
これをシーズニングといいます。
高温加熱で赤さびを防止するためのサビ(ややこしいですがサビの1種)を発生させ、油でコケ付き防止の油膜をつくります。
もっと厳密なシーズニング方法もありますが、当店の鉄板には、錆止めとかワックスは塗ってないので、それらを焼き切るためのシーズニングは不要ですし、使っていくうちに油馴染みしていくので、1回で完璧に油膜を作ろうと思わずに徐々に育てていくという感じでいいと思います。
2度目以降は、洗剤は控えて水洗いのみにしていただくとだんだん鉄板に油が馴染み、焦げ付きが少なくなり、錆びも防止でき、扱いが楽になってきます。
べとつきが気になる場合は、少し熱めのお湯で洗い流すと、すっきりします。
私は時々、洗剤使っちゃいますけどね。
年季の入った鉄板は、洗車でいうポリマーコーティングされたような状態で、汚れをはじいたりする効果が長持ちするから、大丈夫なんです。
初めて使う鉄板で、ねぎの硬いところと、シイタケのイシヅキを炒めました。
ねぎのいい香りがして美味しそうですが、これは捨てます。
シーズニングには、鉄の臭みや汚れをとる効果もあります。
Q2.暖めるのに時間がかかりますか?
A2.
お使いの火力にもよりますが、6㎜厚の鉄板でご家庭のコンロなら大体3分~5分くらいで、250度位になります。
鉄板の温度が一目でわかる方法とその温度になる時間については、こちらにまとめてあります。
Q3.お手入れが大変じゃないですか?
A3.
使用後は、鉄ヘラでこすりながら、水洗いをするだけできれいになります。
この後、少し空焚きをして、最初のうちは、油を薄く塗っておいてください。
だんだん、水洗いと空焚きだけで錆びにくくなってきます。
新聞紙などにくるんで、湿気のないところに保管すれば完璧です。
たとえば、日曜日にBBQをして、遅くなり月曜日から仕事でなかなか鉄板がきれいに洗えない時、錆が心配という方、元どおりというわけにはいきませんが、ある程度はきれいなります。
これらは、使った後、あまりきれいに洗わず、1か月ほど放置した鉄板です。
金属のヘラのようなもので落とせるだけコゲや錆を落とします。
これだけでずいぶんきれいになります。
後は、きつめのナイロンたわし、今回は、工業用パット(錆落としや鉄骨の掃除に使うもの)と水ペーパーでこすりました。
こんな感じになるので、また、使うことが出来ます。
年季の入ったお好み焼き屋さんの鉄板みたいになりました。
これは、初期のころの鉄板なので内側も溶接してありますが、今のは、曲げてあるので、もっときれいに洗うことが出来ます。
このように、厚い鉄板では、多少の錆は落とせますので心配いりません。
この後、薄く食用油を塗って、新聞紙で包み、湿気のないところで保管すればまた、来年のBBQに使えます。
もっとすごいサッビサビの鉄板も甦っておりますので、どうぞご覧ください。こちらのブログです。
Q4.ホットプレートやテフロン加工のフライパンのようにゴムやシリコンのへらを使った方がいいですか?
A4.
鉄のへらやお好み焼きゴテで、ガンガンこすってもOKです。
おこげまできれいにはがれます。
Q5.カセットコンロで使いたいのですが?
A5.
四角のカセットコンロサイズ、または、丸型の小(Φ25cm)のサイズをお使いください。
鉄板がボンベを覆うと大変危険です。大きい鉄板でカセットコンロのご使用は、絶対にお止めください。
Q6.IHクッキングヒーターで使いたいのですが?
A6.
使えなくはないです。
6㎜厚の丸鉄板は、溶接部分が多いため、どうしても熱で目には見えない歪みが生じてしまいます。そのため、密着度が少なくなり、効率よく熱が伝わりません。
また、角型でも、お使いいただくうちに少しづつ歪んできます。
できれば、いや全力で炎の出る火力をお勧めいたします。
Q7.自宅のコンロに合わせて作ってもらえますか?
A7.
はい、オーダーメイドも承っております。
一般のご家庭用から、プロの方がお店でお使いいただくもの、地域やイベント用の特殊なものまで、ご希望に合わせた鉄板を製作をいたします。
こちらのブログでもオーダーメイド鉄板をご紹介しています。ご参考にしてください。