今までも、既製品は、海外へ発送したり(送料別料金で)来日するついでにとホテル宛に発送したりしたことはあったんですけど、オーダーとなると、ハードルは一気に10段くらい上がるわけで。
細かいニュアンスはくみ取れるのか?配送方法は?送料は?・・・
最初にオーダー主のP様(アメリカ人)からメールをいただいたのが、昨年の12月6日
発送したのが今年の2月22日。
その間、英文メール30ターンくらい。
翻訳は「DeepL」先生!すごいよDeepL先生。
この画像に既視感ある人、どっぷりアツアツ鉄板沼にはまっておりますな
すっごい昔にこんなの作っていて
もう私も元画像が探しきれなくて、何度目かのコピーです。
職人さんも「こんなの作ったか?」ってくらい昔の作品です。
それをアメリカからP様が見つけて、こんな感じの作ってくれと。
「アメリカに鍛冶屋はないんかい!」ってうちの職人さんがツッコんでましたけど、アメリカの鍛冶屋事情、知ってる方教えてください。
まず、上のフタが開きます。
厚さ6㎜
直径306㎜
ふたの下の筒(シリンダー)は、2重になっていています。
外側厚さ6㎜
外径318.5㎜
長さ175㎜
内側厚さ3.2㎜
外径306㎜
長さ175㎜
厚さの違う2個のシリンダーを6㎜ずらしてつけています。
上の写真はシリンダーの下側
6㎜はみ出して、その下の丸鉄板にぴったり挟まるようになっています。
簡単な図面
内側の3.2㎜のシリンダーに4か所穴をあけて、上下6㎜ずらして溶接で固定しました。溶接跡もツルツルよ。
こういう業を、簡単にやってしまうところが職人技ですよね。
でも、昔作ったやつはどうやって溶接したか覚えていないらしい。
話を詰めていく中で、全体を2重にする必要なないし、重量が少しでも軽い方がいいと思ったので、中を抜いて、上下だけ2重にする提案をしたのですが、掃除がしにくい点と、この鉄板を丸ごと火の中に(オーブンかな)入れた時に均一に火が伝わるようにしたいとのことで、却下となりました。
なるほどね!繊細だわ。
1番底は、既製品の丸型30㎝ってやつ。
底鉄板とシリンダーを重ねて内側から見たところ
すき間なし!
取っ手の位置決めも画像を何枚か送って、底鉄板とシリンダーを2つ一緒にガッツリもつかめる位置に決定。
これが最終的な取っ手の位置。
シリンダーを回せば、シリンダー単体でつかめるからね。
めっちゃユニークでオリジナリティー半端ない代物になりました。
高さのある肉やパンなどを焼きたいらしいのですが、ワイルドなのか繊細なのか、どんな料理ができるのか想像がつきません。
届いたら、料理の写真を送ってくれるって、楽しみです。
圧力なべのようにキッチリ密閉するわけではなく、多少蒸気が抜けるこの感じを探し求めていたそうです。
そうそう、フタはオサエちゃんにもなるよ。
今、コロナで、海外との行き来が制限されていますが、物流も同じで、郵便局も受付停止していますし(当時)、FedExなども送料が商品の3倍ほどになってしまいます。
22㎏くらいありますしね。
で、P様は以前にFromjapan(フロムジャパン)というサイトを通して当店の商品をご購入されたことがあるというんですね。
Fromjapanのサービスの1つに、日本の商品を世界に紹介して、注文が入ればFromjapanが購入して、海外に送ってくれるというのがあるんです。代理購入っていうんですかね。
当店の注文完了リストを調べたら、6件もFromjapanから購入がありました。(個人名はのでわからなかった)
知らない間に、売ってもらっていたのでしたwwwしかも海外!
そこで、P様専用ページを作って、当店のオンラインショップにアップして、Fromjapanを通してP様に注文していただく、で、Fromjapanに購入してもらい、送ってもらう。ことにしました。
Fromjapanに手数料を払わなければなりませんが、送料を考えたら、ずいぶんお値打ちになるようです。
オンラインショップを開設している店舗なら、知らないうちにfromjapan経由で海外に発送されてるかもしれないですけど、(そんな、呑気なところはうちくらいだな)このバナーを貼っておくと海外のお客様も見つけやすいし、外国語の問い合わせや補償など面倒なことがなくていいらしいですよ。無料です。
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